So-net無料ブログ作成
検索選択

MISについて [病院&医者の話]

MISって知ってますか!?
Minimally Invasive Surgery(最小侵襲手術)の略称です。
例えば、人工関節置換術や、椎間板ヘルニアなど脊椎疾患の内視鏡手術(MED)などが含まれます。

傷を小さくする事や、病変部へのアプローチにおいて筋肉等の組織を傷つけないようにする事で、術中出血量の減少、術後疼痛の減弱、早期社会復帰などのメリットがあります。
逆にデメリットは、術野の視界が悪く手術手技が困難であることや、手術の正確性が落ちる可能性があるということですね。

<以下は、いち整形外科医としての個人的意見です>

現在、人工関節や脊椎手術においてかなり広まってきてはいますが、あくまで今の時点で、自分が患者だったらと考えると、余程早い現場復帰を要するのでなければ、MISはあまり受けたくないですね。
せいぜい1週間程度の差であれば、大きく開けて、よく見て、正確な手術をして欲しいと思います。
なんたって、手術の本質は治療の成績・結果ですから。

特に、俺の専門(勉強中!?)である人工関節について話すと、一番の目的は、長期間にわたって人工関節がトラブルを起こすことなく機能するということであると思います。
そのためには機械の正確な設置が肝になります。

MISではテクニカルな部分で機械の設置が非常に難しく、修練を要します。
不慣れな術者であれば、通常の人工関節置換術に比べると、(許容範囲ではあるけど)多少のアライメントのズレが出てしまったり、トラブルを起こす可能性は高いでしょう。
(まぁ、必ず熟練した先生が助手に入るのでしょうから、問題はないかと思いますが)

ただ、もう一つ言える事は、俺自身も2年前から人工関節の手術をやるようになり、30例ほどの症例を執刀し、100例近くの助手をやっているのですが、手術に慣れる事によって皮切が短くなったり、筋肉への侵襲が小さくなってきているんですよ!

まぁ、おいらが言いたい事は、習熟によるopeのMIS化というのは良い事であるけど、「まず低侵襲ありき」のMISというのは本末転倒だということです。
MISにいたるプロセスが重要だということです。

逆に、今MISをやっておられる先生方を見ると、その手術の権威者とも言える面々が多いです。
つまり、通常の手術を突き詰めると、MISになっていくんだろうなぁ、という印象はありますね。
ただ、まだ長期成績やMISの功罪がはっきりしていないので、MISには手を出さないという先生方が多いというのも事実であります。

MISを考えている方は、そのあたりを良くご理解頂いた上で、術式を選んでいただければ幸いです。
ちなみに、外科医の格言!?でこういう言葉もあるんですよ・・・

「大きい皮切は、良い皮切。」

どちらも隠された本質をしっかり理解しないといけませんね!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。