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医師の年俸と時間外労働 [病院&医者の話]

先日、こんなニュースがありました。
「医師の残業代『含む』見直しへ」 上告審結審、7月判決


このニュースの背景は…
年俸制で契約を結んでいた医師が、時間外労働に対する報酬を求めた訴訟についてのもの。
この医師が、勤めていた病院を解雇?退職??になったのちに起こした訴訟のようです。


ポイントは
・雇用契約内容は週5日勤務、所定勤務時間は8時30分から17時30分(休憩1時間)
・年俸に含まれるものとして基本給、役付手当、職務手当、調整手当、賞与に月額を明示
・時間外手当に関しては明文で示しておらず、「時間外規定の定めによる」としている。
・時間外勤務は勤務日の21時〜翌日の8時30分まで、および休日に発生する緊急業務に要した時間
・通常業務の延長とみなされる時間外業務は、時間外手当の対象とならない
・所定勤務時間後の17時30分〜21時までの間の、診療や回診に対しては支払われていない
・年俸に『みなし残業』分が含まれていたかは定かではない
というところ。


看護師をはじめとした他の職種のスタッフとトラブルが多かったがゆえの退職とのことですので、
第一印象としては、医師個人の方にも少なからず何らかの問題があって、
病院側との話がこじれたがゆえに生まれた問題?という気もしないでもないのですが…
それはさておき医者が年俸契約をする際に、『みなし残業』の項目まで話し合って契約をする人は、
かなり少ないのではないかと思います。
時間外の仕事をするという立場からすると、それを別途評価してもらうという形のほうが、
スッキリとした気持ちで?良い気分で働けるというのが正直な所。
年俸制だと(言葉は悪いのですが)働いた分損しているという気になってしまいがちです。
ただ、時間外が青天井という病院よりも、ある程度の制限がある病院のほうが圧倒的に多く、
全てコミコミ年俸制だからといって、必ずしも悪いわけではないのですけれどね。


僕自身は給料を、基本給+時間外の形でもらったことも、年俸でもらったこともあります。
(完全出来高制という給与体系の施設で勤務した経験はありません)
今は年俸制なのですが…周囲から比べると、かなり良い環境と待遇を頂いているので、
時間外の業務に関しては何も考えることなく、まさに忠犬のように働いていましたし、
それでも全くストレスを感じることがありませんでした。
きっと、報酬と業務が良い感じで釣り合っていたのでしょう。


これは、医療を提供する側の人間にとっては理想の形ではありますし、
患者側にとっても、気力とモチベーションが充実している医者から医療を受けられるというのは、
凄くいい環境だと思います。
ただ、医師として自分の価値を正当に評価してもらい、それに見合った報酬を得る、
という、労使ともども理想的な雇用関係を構築するためには、
自分の報酬に見合った仕事量なのかを常に気にしていなくてはいけませんが・・・
それを評価する方法がないのはもちろん、そんなことを考える時間も暇もありません。
更に、それを考え出したら医者として後ろ指を指されるじゃないかな?という気もしています(笑)


ってわけで、前例のないこの訴訟に対する判決が気になります。
自分では言えないことを代弁してくれてるような感覚になってしまっているのかもしれませんね。


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