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『本物の』スポーツ整形外科医ができること [整形外科&スポーツ医科学]

今日はちょっと挑戦的な?題名ですが…
資格を保有しているだけのスポーツ整形外科医と、
実際に代表〜プロスポーツチームをサポートしている整形外科医ができることの違いを紹介します。


①診断能力の差
これは、スポーツの現場に出ていることで養われます。
受傷機転の問診および、視診・触診・徒手検査といった理学所見を重要視するようになるので、
こういった所に差が出てきます。

もちろん、診察室でレントゲンやMRIを撮像することによってその差は埋まると思われますが…
僕自身はチームで活動するようになって格段に診断能力は上がりました。



②コンディショニングやトレーニングのサポート
スポーツ選手の怪我の場合、特にシーズン中にはコンディションを考えるようになります。
安静期間中に怪我した部位へ負担をかけないように有酸素運動をさせたり、
体幹や骨盤の筋力を維持させるようなTRを指導することもできます。


このように、ミドルパワーの負荷がかけられるような準備をさせておくことで、
早期の競技復帰が可能となります。
また、一般の小〜大学生に対しても、ただ休ませるだけではなく、
その間に行うべきトレーニングや弱点の補強を指導することで、
リハビリテーションに対する意識を高めることができます。


③筋肉系の損傷に対する適切な治療
肉離れ、というのは実は非常に難しい疾患です。
筋損傷の部位やタイプ、重症度によってリハビリテーションや競技復帰がすべて異なる上に、
筋損傷の患者自体が少ないため、治療経験が乏しい整形外科医が多いです。

特に、10〜30代のスポーツ選手や愛好家の場合には、
再発や近接部の再損傷というのも多いので…
整形外科医としては一番難しい疾患だな、と(僕自身は)感じています。



あとは、手術なんかについては一般の整形外科医とそれほど変わらない?かな??
個人の経験症例数やセンスによるところのほうが多いと思います(笑)




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公営ギャンブル選手の治療 [整形外科&スポーツ医科学]

私は勤務地の土地柄、公営ギャンブル選手の治療を行うことが多いです。
公営ギャンブルとは、競輪、オートレース、競艇、競馬の④つ。
すべての選手の治療に関わった経験があります。


競輪選手であれば、鎖骨や肩周囲、肋骨の怪我が多かったり、
競艇選手であれば、右膝や右足の怪我が多いなど、
競技ごとの特性ももちろんあります。


共通することは…やはり早期復帰を求めることですね。
休職=無給ですから、当然です。
そういった観点から、僕自身はプロスポーツ選手と同じ視点で、
治療方針や復帰計画を立てています。


ただ、選手たちからの要求としてもう一点大事なことがあります。
それは、
「早く復帰したいけどミスをするわけにはいかないから、完全に状態が戻るまで復帰はしない」
ということ。
どういうことかと言うと…
ミスをして他の選手に接触したり、自身が落車や落水することで、
他の選手を危険に晒す訳にはいかない、と言うことなのです。


自分も大切だけど、周囲の選手も同じように大切、と思っている競技は、
公営ギャンブルだけではないでしょうか。
彼らのマインドを尊敬しつつ、治療者として関わっています。







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SFMAを学んでみた [整形外科&スポーツ医科学]

3月に、とあるセミナーを受講してきました。
SFMAセミナー
このSFMAとは、身体の各部位における機能や疼痛の評価を元に、
現在の症状の原因がどの部分に関連しているかという評価を行うものです。
【SFMA:Selective Functional Movement Assessment】



整形外科医として活動していると、静的な状態での患者評価や、
画像を中心とした評価に偏りがちです。
ただ、グラウンドレベルの患者評価ではそれらのものは役立ちません。
あくまで色々な動きの中での評価となってくるのですが、
その際には様々な部位が、色々な割合で関わってきます。
この複雑な相互依存性を、なるべく簡便なフローチャートの元に解き明かしていくというのが、
このSFMAの大まかなシステムです。


・グラウンドレベルでの患者評価における武器を持ちたい
・トレーナーや理学療法士との共通言語を持ちたい


というのが今回の受講目的であり、その成果は十分にあったと思います。
現在も診察室でできる限りのMovement(トップティアー)を行わせて、
診断の一助としております。
スポーツドクターにはお勧めのセミナーですよ。
…高額ですけど(笑)




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アスリートはジェネリック医薬品も避けるべき?? [整形外科&スポーツ医科学]

昨今、色々な競技団体のドーピング関連の連絡事項を受けますが…
漢方薬とサプリメントについては使用を避けるべき、
と、言われ続けていました。


その理由としては、含有成分の安全性というより、
「製造ラインの安全性に問題があるケースが散見される」
ということです。
要するに、薬剤を製造するラインにおいて、
その直前に製造した薬剤の成分がしっかり除去されないままに次の薬剤を製造したり、
そもそも調合時における安全性や精度が担保されていないといった事から、
「安全なはず」である製品を服用していたのに、禁止薬物が検出された!
という事例が続発していたからです。
ドーピング違反に対する処分は非常に厳正なものなのですが、
「調査の結果、ドーピング違反の資格停止期間を短縮する」
という決定がなされたケースは、こういった製造者側の問題であることが多いですね。
(JADA/WADAマークがついてる商品でもこういったケースがあったようです)


そして今日、こんなニュースが出てきました。
エカベドNa顆粒「サワイ」使用中止と回収のお知らせ


うーん、ジェネリックですか。
確かにコストダウンされている以上、製品製造ラインに影響している可能性は否定できません。
こういう事件があると、前述の漢方やサプリメントと同様、
自分が関わるアスリートにはジェネリックは避けるよう、
指導していかざるを得ませんね…(×_×#


アスリートにとって影響があるのはもちろんですが、
ジェネリックの安全性そのものに関しても、
大きな波紋を呼ぶ話題であると思います。





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全治2週間?の捻挫?? [整形外科&スポーツ医科学]

先日のフィギュア男子全日本選手権で優勝した宇野選手。
ショートプログラムの直前にケガをして、強行出場していたそうです。
⇒ https://number.bunshun.jp/articles/-/833007


本人が「全治2週間くらいかな」というコメントをしたことも話題になっていましたね。
フィギュアスケートは靴が固くてハイカットタイプということもあり、
軽度の捻挫であればなんとか滑走することができたのでしょう。


僕自身は最近患者さんへの説明で、「捻挫」というワードは補助的にしか使いません。
何故かと言うと、「捻挫」の病態は軽いものから複数の靱帯断裂を含む重いものまで、
非常に大きな幅を持つため、患者さんに病態を軽視させてしまうようなケースがあるからです。
足関節捻挫 日本整形外科学会HP


幸い近年ではMRI検査を経ずとも、外来の初診時にエコーで靱帯損傷の評価を行うことができ、
損傷靭帯の本数やその程度がある程度推測することが可能ですので、
僕は「捻挫」ではなく「靱帯損傷(+その程度)」と説明し、必要に応じた治療を行います。
その方が、患者さんも病態を理解しやすく、先の見通しが立ちやすいという利点がありますので。



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「小児運動器疾患指導管理なんちゃら」のeラーニングを受けてみました [整形外科&スポーツ医科学]

この4月から整形外科領域において、
「小児運動器疾患指導管理料」
の算定が可能となるにあたり、
それに必要な資格のeラーニングが始まりました。
日整会誌の10月号に会告が出てたのですが、
なかなか時間が取れず、昨日ようやく視聴しました。


僕自身はあんまり接する機会のない患者さんですし、
取るか取らないか迷ったのですが…
取れるものは取っておこうと思い、受講した次第です。
集金に協力するのはあんまり好きではないのですが…(笑)


流れとしては、
①動画による講義を受ける
②テストを受ける
③(合格したら)クレカ決済する
って感じで、受講料+認定料で2000円となります。
試験レベルは、専門医試験くらいのイメージでしょうか?
5問中4問の正解が求められますが、
講義をしっかり理解できれば大丈夫かと思います。


また、講義動画は大変面白く、有益なものでした。
先天性膝関節脱臼の治療方法や、上腕骨骨端理解見逃し、
Monteggia骨折を疑う場合の撮像肢位(前腕内旋位)、
先天性下腿弯曲症と先天性下腿偽関節症の違い、
生理的O脚とBlount病の画像鑑別…などなど、
自分の知識不足や、専門医試験から時を経て忘れてしまったことなどを再確認することができました。
先股脱は近年増加傾向にあるってのも驚きでしたねf^_^;


単なる教育研修講演としても非常に勉強になりますので、
意外と?良かったです。



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陸上競技では…審判員が選手を助けて良い場合がある! [整形外科&スポーツ医科学]

先週末に行われた実業団女子駅伝の予選で、
「レース中の脛骨骨折による四つん這い走行」
「脱水症による蛇行やフラつきからの失神」
という2つの問題が、騒ぎになりました。


整形外科医的には、前者はそれほど危険性を感じず、
タスキを繋がせた事については妥当?というか、
あの位置まで来ていたら繋がせるのもやむなしと感じます。
疲労骨折か外傷の螺旋骨折かまではわかりませんが…
いずれにせよ生命予後に関わるレベルではないし、
レース後にしっかりとした治療を行う事で、選手生命にも影響はない可能性が高いので。
(コンパートメント症候群のリスクくらいでしょうか?)


逆に、蛇行や逆走を繰り返した三井住友海上の選手の方は、
早く止めてほしかったですね。
転倒して頭部〜顔面、四肢の外傷リスクが高かったですし、
全身状態に関わる危険も高かったな、という気がします。


こういったときに選手の続けるという意思を尊重するのか、
メディカルがストップを掛けるのかという議論になりますが…
自分が現場にいたとして、クリアカットに判断できるものではありません。
ワイドショーなどでは「システムづくり」などと騒いでいますが、
その判断を審判員に委ねるのは絶対無理です。
駅伝などで医師が帯同する場合には最後尾の審判車に乗っていることが多いので、
結局、現場に行くまでのタイムラグもありますし。。。


ただ、一般人である審判員達にもできることはあるのです。
それは、選手に触れて支えることや、介助をすることです。
僕もつい先日まで、審判員たちは選手の体に触ったら、
その選手が失格になると思っていたのですが…
実はそれ、誤りなんですよ!!Σ(・ω・ノ)ノ


陸上競技のルールブックでは、
・正常な走行ができなくなった競技者を一時的に介護するために、競技者の体に触れるのは助力とはみなさない
と記載されております。
ってわけで、特に脱水でふらついている選手を支えて給水したり、
脈を触れる、叩いて意識を確認する、などはOKなんですよ!


…とはいえ、お正月の駅伝を沿道に見に行って、
眼の前で選手が異常をきたした際に、それができるかなぁ??
ルール上は大丈夫と思っていても、躊躇してしまいそうです(笑)



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白鵬関の剥離?骨折?? [整形外科&スポーツ医科学]

先日、横綱白鵬関がこんなツイートを…






リンクだけだと写真全体が見えないので…
クリックしていただければと思います。
そうすると、小さな丸っこい骨が浮き上がってますね。
「剥離骨折」の診断でこれの鏡視下摘出手術を行うそうです。


骨片がきれいに丸くなっており、周囲との連続性もなく、
母床と骨片の間に不正な部分が全くないことから、
オスグッド病による小さな骨片がもともと存在していたところに、
外傷を契機にして、母床と骨片をつないでいた軟部組織が剥がれ、
骨片の不安定性が出てきて疼痛の原因になっていると考えます。


膝蓋腱の付着部に変性断裂などがないようであれば、
骨片さえ摘出すれば、1〜2週間で軽い運動はできそうですので、
九州場所はなんとか間に合うんじゃないかな?という印象です。
鏡視下手術だとシェーバーで周りの組織をむしり取るような手術になるので、
膝蓋腱の脇から小切開で進入し、鋭的に骨片を摘出&母床周囲の廓清をするほうが好きです。
(個人的な意見です)


過去のオーバーユースや体幹〜下肢のタイトネスにより、
小児〜学童期に発生したオスグッド病が、成年以降に症状をきたし、
手術に至ることはしばしばあります。
過去にオスグッドを発症していなければ…
このような事態をきたすことはなかった、と考えられます。
若年期のスポーツ障害予防に対する意識付けとなるケースとして、今回は紹介してみました。



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日本整形外科学会の財務状況 [整形外科&スポーツ医科学]

今月の日本整形外科学会雑誌(9月号)に、定時社員総会議事録が掲載されており、
その中に日整会の財務状況の報告があったんですよね。
ここ3年で自分の法人を立てて決算&確定申告を行うに当たり、
少しずつ財務3表を読み取れるようになってきたこともあって、
ちょっと時間をかけて読み込んでみました。
「変形性股関節症診療ガイドライン改定のポイント」よりも、
興味深く読んだというのは、ここだけの話です(笑)


賃借対照表を見ると…
現金預金が10億円強もあるのに対して、負債はわずか7000万円弱!
うーん、純資産がたっぷりありますf^_^;
さらに、年間総収入が13億円強なのに対して、
税引き後のキャッシュフローは年間6000万円。
ATCF4.6%なんて、(僕の法人からしたら)羨ましいです。


収入の詳細を見ると、学会年会費が3.5億に対して、
賛助会員年会費も3.4億ほどあります。
あとは、学会での機会書籍展示料収入も1.75億円…
メーカーさんや製薬会社さんって、相当出してるんですね。
彼らからのお金だけでも、年商の40%になるのですから!


その他気になったこととしては…
各種専門医の審査料・登録料(7000万)に対し、
それらの資格継続審査料(8600万)が上回るということ。
学会にとって各種資格はストックビジネスなんですね。
僕は整形外科専門医+スポーツ医で留まっておりますが、
リウマチ医、脊髄脊髄病専門医、運動器リハビリなどもあるので、
鴨になっているドクターは多いような気がします( ̄▽ ̄;)


決してClinical relevanceのある読み物ではなかったですけど、
楽しく読ませて頂きました。


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骨折診断にAIソフトウェアが進出! [整形外科&スポーツ医科学]

先日、こんなニュース記事を目にしました。
「医療現場へのAI導入が加速 FDAが骨折診断ソフトを認可」


ついに来ましたねぇ…
前後/側方の2方向からのレントゲン写真で、
骨折を診断してくれるソフトウェアのようです。
今のところは手関節のみのようですが、適応範囲が広がるのは間違いないでしょうね。
FDAのリリースは⇒こちら



このようなソフトウェアのニーズは、まずは一般(他科)開業医や当直医師でしょうから、
そのレベルを凌駕するAIを作るというのは、それほど難しいものではないように思います。
このソフトウェアがどのようなスピードで勢力を拡大し、精度を高めていくのか、
注目してみたいと思います。


僕は…逃げ切れる?のかな!?
そこも気になります(笑)



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